インプラント手術の痛みについて

口の中の骨にドリルで穴を開けて、ネジの様なインプラント体を埋め込んで・・・などと、手術に対して恐怖をいだく方もたくさんいらっしゃるでしょう。個人差はもちろんありますが、術後は抜歯した程度の痛みで数日経てば消えてゆきます。

手術の翌日から普段の生活にも戻れますので、入院の必要もありません。鎮静剤も処方されますし、術後の痛みもほとんどないケースが大半です。サイナスリフトなど、骨の再生治療をあわせて行った場合や、埋入本数が多い場合には痛むことがありますが、処方された鎮静剤で痛みは緩和されます。

手術後の腫れについても、埋入本数が少ない場合や、サイナスリフトなどを行わない場合は、ほとんど腫れません。インプラントの埋入本数が多かったり骨造成(サイナスリフト、骨移植など)を行った場合は、腫れが出てしまいます。腫れは術後2日目がピークで、後は落ち着いていきます。一週間もたてば腫れは元に戻ります。

Q:53才の女性です。

3年ほど前に、右下あごの奥歯2本、左側3本を一緒にインプラントの手術をしました。右側はなんともなかったのですが、左の方は真ん中の歯が術後からずっと痛かったので、3ヶ月ほどしてから一旦そこだけ取り外し、少し経ってから両側のインプラントでブリッジするような形に変えました。2年くらいは、痛みもなく普通に咬めたのですが、1年過ぎたあたりから、また左側が痛み出しました。噛むと激痛が走るというほどでもありませんが、食いしばると痛みます。レントゲンで撮ってみると、歯科医は「すこし影がみれますが、たいしたことはない。」というだけでした。その後はどうしても痛まない右側で噛んでしまうことが多く、そっちの歯も心配です。痛みの原因や今後の対処法を教えてください?

 

A:こんにちは前橋のフクロ歯科医院の院長 DR.OWLです。
実際に拝見していないので痛む原因はわかりませんが、セカンドオピニオンを受けられた方がいいように思います。正常に使用できていたインプラントが、痛みが出てきたと時には一番考えられるのはインプラント周囲炎です。おそらく左側の手術時に見えないような火傷が骨内にできたため炎症が残り、真ん中が最初にその後に周囲のインプラントが炎症というパターンでしょう。これは、歯の歯槽膿漏のようにインプラント周囲の組織に炎症が起きているものです。しかし、あくまで推測なので、他の専門医のところで診察を受けることをおすすめします。

Q:インプラント治療後

左の奥歯の手前の歯をインプラントにして3日経ちます。先生の話だとこれからはせんべいでも氷でも本当の歯のようにガリガリ噛めるとの事ですが、実際は少し硬い物を噛んだだけでインプラントにした歯に痛みが走り、やむなく正常な右側の歯を中心に食事をしています。しばらく待てば痛みは治まるのでしょうか?

 

A:こんにちは前橋のフクロ歯科医院の院長 DR.OWLです。
術後、数日間は腫れがでますので、仮の補綴物が裏側で当たって痛いのならすぐに調整をしてもらいましょう。ただしこのドクターの言っていることにはちょっと疑問が残ります。インプラント治療にはいくつかの方法があるのですが、本来治療後すぐに噛めるようにする場合はかなり条件がよい場合のみです。(このような治療を即時負荷といいます)インプラント手術の理想はフラップレス(粘膜に切開しない)、グラフトレス(骨の造成なし)、そして即時負荷です。ドクターは誰もが患者様にそうしてあげたいけど、できない事情があるから行わないと思ってください。即時負荷は基本的にその部位では噛めないように(直接はあたらないように)するのが基本であり、すくなくとも6週間はその部位でせんべいなどは噛めません。特に術後4週ぐらいの時が危険とされるので、埋入したドクターにかみ合わせの調整をおこなってもらうことをお勧めします。(これに応じないようならセカンドオピニオンですね)

詳しくはこちらをご覧下さい。
フクロ歯科医院 インプラント治療
http://www.owl.gr.jp/implant.html

Q:手術の際の痛みについて

インプラントは手術だと聞いてます。実際、歯を抜いたときに痛みがあったので、手術が不安なのですが、痛みの程度はどのくらいでしょうか。

 

A:こんにちは前橋のフクロ歯科医院の院長 DR.OWLです。

インプラント手術は局所麻酔で行いますが、麻酔は良く効きますので、手術中は痛みを感じることはないでしょう。しかし、患者さんによっては麻酔がすぐに覚める方がおられますので、その際は麻酔を追加すれば痛みはなくなります。痛みを感じなくても、手術に対する不安が強いことで、インプラント治療を希望されているにもかかわらず、手術に躊躇されている患者さんには、局所麻酔に加えて静脈鎮静法(点滴で睡眠薬を入れる方法)を行うことにより、手術中の不安や不快を全く感じることなく、眠っていただいている間に手術を行うこともできます。手術後は、指示通り薬を服用していただければ、ほとんど痛みを感じることはありません。静脈点滴の中に少量の催眠導入剤を入れることにより半分寝ているような状態で手術を行います。健忘効果もあるため術中のことは殆ど憶えていない場合が多く、痛み無く快適に手術を行うことが可能です。

術後の痛みは手術の程度によりますが通常2~3日程、鎮痛剤の服用で充分対処できます。親知らずの抜歯より、はるかに軽度であると言われています。しかしながら麻酔科医のオプションを足すこと自体、麻酔科医が常時いない診療室では、彼らの日当、出張費などがそのまま自由診療の価格に転嫁されますので、当然費用面に影響がでることを考えていただかなければならいこともお忘れなく。