インプラントの材料は現在ではほぼチタンあるいはチタン合金です。
その強度は航空機にも使用されるほどで、水や海水への耐食性から潜水艦、その軽さから自転車、ゴルフクラブなどにも使われています。
様々に優れた側面を持つチタンですが、特筆すべきは生体親和性です。
インプラントにチタンを初めて使ったブローネマルク教授は、自身の行っていた研究で、チタン製の生体顕微鏡と言われる装置にウサギの骨を取つけ観察していました。
後日骨を器具から外そうとしたところ、両者がくっついて離れなかったことから、チタンと骨が結合することを発見したのです。
以上の様な理由と経緯から現在のインプラントの材料はチタンあるいはチタン合金が主流になっています。