歯を失った時の治療法には、入れ歯、ブリッジ、インプラントがあります。では、どう違うのでしょうか。今回は、それぞれの特徴についてみていきたいと思います。
それぞれがどれくらいもつのか
入れ歯 ブリッジ インプラント
5年 10年 10年
40~50% 50% 90~95%
一般的にはおおよそ上記のとおりに言われています。
次はそれぞれのメリット、デメリットを挙げてみたいと思います。
入れ歯
メリット
- ブリッジのように健康な歯を削る必要がない。
- インプラントのような手術が必要ない。
- 保険が適用されるケースが多く費用が少ない。
デメリット
- 装着時の違和感があり、食事の時に食べ物のカスが詰まってしまったりする。
- 口臭の元になることがある。
- 噛む力が健康な歯に比べて最高で 30%くらいしかない。
- バネによって隣接する歯にダメージを与えやすい。
保険適用などにより、費用は安めです。金属のバネによる隣接する歯への負担、歯がない部分の骨がやせるなどして口内の環境が変化しやすいので、短い期間での作り直しが必要になることもあります。
ブリッジ
メリット
デメリット
- 健康な歯を削ってしまう。
- 歯がない部分の骨がやせて、ブリッジの下に隙間が出来ることがある。
- 支える歯にダメージを与えてしまう事がある。
無くなった歯の両側の歯を削り支柱にして、橋を架けて歯があるような形にするため、入れ歯のように外れる心配はありません。一方で、両隣で支える歯は負担がかかります。歯のない部分の骨が後退する事で隙間が出来、削られた自分の歯とかぶせ物の歯の間がむし歯になって、抜かなければならなくなる事もあります。
インプラント
メリット
- 自分の歯と同じように噛める。
- 周囲の残った歯に負担を与えない。
- 審美的に優れている。
- きちんとしたお手入れで、長期間もつ。
デメリット
- 手術が必要になる。
- 治療回数は少ないが、期間がかかる。
- 保険が適用されないので、費用がかかる。
入れ歯やブリッジのように外れる心配がありません。また、健康な他の歯や歯を支える骨がやせて後退してしまう事もありません。しかし、インプラント体を埋入する手術があったり、保険が適用されない事での負担があります。
以上3種類の違いをみてきましたが、一概に誰にでもインプラントが良いというわけではありません。どの症例にどの治療方法が合っているのかはそれぞれです。まずはご自分にどの治療が向いているのか知る事から。一歩を踏み出してみませんか?
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