生体親和性に優れ、金属アレルギーを起こしにくいチタンですが、ごくまれにアレルギーを発症される方がいらっしゃるようです。
自然界には昔からチタンは存在していましたが、取り出して材料として利用するようになったのは最近です。
人間がこの金属に接するようになってからもまだ日が浅いのです。
ですから、接触する経験値が増えていけばおのずと拒否反応が出現する確率も上がってくるともいえます。
スペインの大学で行われた調査では、インプラント治療の受診者1500人中90人にチタンアレルギーが出たそうです。
普段の生活で金属アレルギーの自覚を持っていらっしゃる方は、インプラント治療の前にパッチテストなどの検査を受けてみることをお勧めします。
ただし、市販のアクセサリーや時計、眼鏡に使われているチタンは、ほとんどがチタン合金というもので、チタンの他にニッケル、クロムなどの金属アレルギーを起こしやすい金属を含んでいるようです。