チタンアレルギーについて

生体親和性に優れ、金属アレルギーを起こしにくいチタンですが、ごくまれにアレルギーを発症される方がいらっしゃるようです。

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自然界には昔からチタンは存在していましたが、取り出して材料として利用するようになったのは最近です。

人間がこの金属に接するようになってからもまだ日が浅いのです。

ですから、接触する経験値が増えていけばおのずと拒否反応が出現する確率も上がってくるともいえます。

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スペインの大学で行われた調査では、インプラント治療の受診者1500人中90人にチタンアレルギーが出たそうです。

普段の生活で金属アレルギーの自覚を持っていらっしゃる方は、インプラント治療の前にパッチテストなどの検査を受けてみることをお勧めします。

ただし、市販のアクセサリーや時計、眼鏡に使われているチタンは、ほとんどがチタン合金というもので、チタンの他にニッケル、クロムなどの金属アレルギーを起こしやすい金属を含んでいるようです。

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インプラントの材料

インプラントの材料は現在ではほぼチタンあるいはチタン合金です。

その強度は航空機にも使用されるほどで、水や海水への耐食性から潜水艦、その軽さから自転車、ゴルフクラブなどにも使われています。

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様々に優れた側面を持つチタンですが、特筆すべきは生体親和性です。

インプラントにチタンを初めて使ったブローネマルク教授は、自身の行っていた研究で、チタン製の生体顕微鏡と言われる装置にウサギの骨を取つけ観察していました。

後日骨を器具から外そうとしたところ、両者がくっついて離れなかったことから、チタンと骨が結合することを発見したのです。

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以上の様な理由と経緯から現在のインプラントの材料はチタンあるいはチタン合金が主流になっています。

インプラント埋入後の歯磨き注意点

インプラントを埋入しても歯磨きは欠かせません。

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歯周病に代わるインプラント歯周炎にかかる可能性があるからです。私たちがインプラントをなさった患者様に定期的なお口の中の清掃を強くお勧めしているのもそのためです。

せっかく直した歯も、インプラント歯周炎にかかることで失ってしまっては元も子もありません。歯周炎予防に最適なのは、やはり日々の歯磨きです。

しかし、最近歯磨き粉の種類によってはインプラントに悪影響を与えてしまう可能性があることが分かってきました。それは、研磨剤である粒子が入ったタイプの歯磨き粉です。

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通常歯磨き粉に含まれる粒子は歯と歯茎の間に入ったとしても、その中に留まることはないのですが、インプラントと歯肉の間に入った粒子は出てこないという事があるそうなのです。

インプラントをされた方はなるべく研磨粒子の配合されていない歯磨き粉を使うことをお勧めします。


気になる方はかかりつけの歯医者さんに問い合わせしてみてください。

インプラントのメリット

歯を失ってしまった時の治療法にはいくつかの種類があります。

インプラント、ブリッジ、入れ歯です。それぞれにメリット、デメリットがあります。かかりつけの歯医者さんにこのうちのどれかを進められることが多いと思うのですが、今回はインプラントのメリットについて取り上げてみたいと思います。


◯見た目が自然

◯入れ歯のように外れる心配がない

◯自分の歯の様に噛める

◯ブリッジの様に健康な歯を削る必要がない

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また、インプラント治療は他の治療に比べて高額だというイメージもありますが、対応年数の短い入れ歯や、他の歯に大きな負担をかけるブリッジなど、何度も作り直す可能性が高いこれらの治療に比べて、長い目で見れば費用はそれほど変わらないこともあります。

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インプラントに関する相談A

国民生活センターに寄せられる相談や苦情の中には、インプラント手術後の腫れがなかなか収まらないなどの身体的な内容のものもあるようです。

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普通は術後3日から1週間程度でひく腫れが、数か月たっても、あるいは数年間続いているという苦情も報告されています。これらの問題は経験不足や知識不足の医師に原因を持つことが多々あるようです。

インプラント治療は歯科医師であれば他に特別な資格を持たずとも、誰でも治療をすることができます。先生方が学んできた歯科大学では以前はインプラントについては教えていませんでした(現在では、大学のカリキュラムにインプンラトは含まれています)。中にはインプラントメーカーが実施する数日間の講習を受けただけで、手術を行っている医師もいるようです。

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インプラント治療は保険診療ではなく自由診療です。各歯科医院や医療機関が個々に治療費を決めているという性格から、医院の収益ばかりに走り、経験のない医師が用意が不十分なまま安易に飛びつきやすいという傾向もあります。

不安な思いや嫌な思いをしない為にどうすればいいのか?やはり、ご自分がインプラント治療を受けようと思っている先生に疑問点を質問なさり、理解できなかったり、納得できないことがあれば、セカンドオピニオンを持つことでしょう。他の治療に比べて多い訳ではありませんが、リスクがないとは言えない治療です。理解することに時間を十分に割いてから始められても遅くはありません。

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インプラントに関する相談@

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国民生活センターに寄せられるインプラントに関する相談は、2006〜2011年の5年間343件と増加しています。そのうち70%は金額に関するものです。高い治療費に対する質問や苦情が多いという事です。
まず、医師の説明不足、治療の方法からリスクについての説明までが十分に行われていない事が挙げられるでしょう。金額についてのご不満や苦情といった者はこちらから発生しているもののように思われます。

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高額な料金がどうしてかかってしまうのか?必要な材料や器材の性質と利用する意味などの説明がなければ、ただ高い金額に負担を感じてしまうばかりでしょう。適正な金額をうたっている医院ではただやみくもに値段設定をしているわけではなく、歯科医院の家賃や人件費、技術料や材料費をふまえた上で料金を設定しています(例えば家賃の高い土地では少し手術代も高く設定される傾向があります)。


インプラントをお考えで、医師の説明に少しでも分からなかったり疑問に思うことがあれば、どんな事でも質問されることをお勧めします。それでも納得できなかったり、理解できないことがあった時にはセカンドオピニオンを持つという方法もあるでしょう。

インプラント治療に関するアンケート

ある研究機関が、インプラント治療を経験された方約200名からアンケートをとって発表していたので、いくつか結果をご紹介します。

手術時に感じたことなど、実際に治療を経験された方でないと分からない部分も質問されていますので、参考になると思います。
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インプラント治療に将来不安がありますか?

有り38% 

無し62%

インプラントが抜けたらもう一度しますか?

場合によってはする52%

はい41%

いいえ7%

インプラント治療後どんな効果がありましたか?

食事が楽しくなった65%

対人関係に自信が持てるようになった13%

体力がついた9%

活力が満ちてきた9%

その他4%

 食事が普通にできる用になったことに喜びを感じている方がとても多くいらっしゃいました。

噛んだ感じはどうですか?

何でも噛める80%

食べ物によっては噛みにくいものもある18%

以前と変わらない2%

 「何でも噛める」という意見が圧倒的でしたが、噛みにくい食べ物もあるという意見が20%近くありました。全顎か、部分的か、どの場所に入れたのか、残っているほかの天然歯の状態はどうか、によって噛みにくさを感じてしまうこともあるのではないかと考えられます。

治療後の満足度

期待以上32%

満足している61%

不満足4%

変化なし3%

 「期待以上」と「満足している」で93%と治療をして良かったと思っている人がほとんどという結果。しかし、満足していない方も合わせて7%ほどいらっしゃいました。治療をする方としてはこの少数意見を大切に次回へ生かせるようにしなければなりません。

手術後の腫れはどうでしたか?

無し40%

軽度44%

腫れた16%

 腫れは治療の種類と、体質によることもあるので一概にどうとは言えませんが、みなさんの気になるところだと思いますので掲載しました。

手術中に感じたことは?

骨を削る圧迫感43%

機械器具の音31%

周囲の話し声6%

診療室内の環境2%

その他18%


手術中に痛みはどの程度でしたか?

思ったほど痛くなかった72%

予想通り16%

思ったより痛かった10%

その他2%
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とてもリアルな感想も中にはありますが、それだけ実際の治療への率直な印象が現れているのではないでしょうか。

光機能化技術〜小川隆広教授〜

当院が昨年(2011年)に導入した光機能化技術

インプラントの材料であるチタンは、製造されてから時間が経つと水を弾くようになり(骨を作り出す細胞を含む血液を弾いてしまう)、本来の能力を発揮できません。

光機能化技術はインプラント体表面に紫外線を照射することで、親水性(インプラント体が水を弾かない状態)を取り戻し、骨との結合をより強固にするものです。

この革命的な技術を開発したアメリカUCLA歯学部の小川隆広教授のインタビューが掲載されているのでこちらからご覧ください。

http://www.implant.ac/implant_html/topics/hikari.html

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滅菌器エチレンオキサイトガス

前回のクラスBのオートクレーブに引き続き、滅菌器の紹介です。

こちらの滅菌器は見た目は形も色もほぼ同じなのですが、エチレンオキサイトガスを利用するという所が大きく異なる点です。

約40℃でほとんどの微生物が死滅するので、オートクレーブでは高温で変形してしまうようなプラスチックや、水分に弱い器具などを滅菌するのに向いています。

ステンレスで作られながら、部分的にプラスチックが使用されている器具も中にはあります。

そんな器具はこちらの機器で滅菌します。

オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)と併せて使う事で、ほとんどの種類の治療器具を滅菌することができるのです。

ただし、この器械を設置するには「作業環境測定士」という資格が必要なので、エチレンオキサイトガス滅菌器を導入している歯科医院は少ないのも事実です。

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滅菌器クラスBオートクレーブ

去年(2011年)の年末に新しい滅菌器を導入しました。

小型滅菌器のヨーロッパ基準であるEN13060という規格の中でも、最も厳しい基準をクリアした「クラスB」と呼ばれるレベルのものです。

滅菌器の種類は「オートクレーブ」。

オートクレーブとは、ステンレスなどの治療道具に高圧力をかけて高温の蒸気を隅々まで行きわたらせることができる滅菌装置です。

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当院ではさらに通常流通しているものよりも容量の大きな40リットルのものを採用しました。

使い捨てできるものは使い捨てし、出来ないものは現時点で最高の滅菌器で滅菌する。当院は様々な治療においてこのスタンスをとってきました。

インプラント治療に関しても、もちろんそれは変わることはありません。

クラスBタイプの滅菌器導入によって、さらに安全な治療を目指してまいります。

ロケーターアバットメント

入れ歯が動かない。

保険作成の入れ歯が使える。

 

インプラント治療のマイナスイメージのなかに、費用がかかるというものがありました。本数が多くなればなるほど費用がかさむわけですが、いくら割安になるとはいえ下あご全額を直そうとすれば、それなりの額になってしまいます。

治療費の前に2の足を踏んでいた方も多かったのではと思います。このロケーターアバットメントは下あご限定なのですが、今お使いの入れ歯を2本のインプラントだけで支えるというシステムです。

入れ歯の弱点だった、動いたり、ズレたりしてしまうという悩みから解放される画期的な方法と言えます。しかも保険作成の入れ歯が使えるという経済的にも、身体的にも負担の少ない治療法です。

今まで治療費の面からインプラントをためらわれていた方は、ひとつの選択肢としてこのロケーターアバットメントを挙げてみてはいかがでしょうか?

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骨粗しょう症の薬予防投与について

 2006年頃から問題が表面化し始め、現在ではこれが理由でインプラント治療が出来ない方もいます。骨粗しょう症の薬剤を長期にわたって服用されている方は、副作用であごの骨の壊死や骨髄炎が現れることがあり、インプラント治療はおろか、抜歯も難しくなってしまいます。

 特に女性は骨粗しょう症が発症していなくても、かかる可能性が高いために、外科でビスフォスフォネートと呼ばれる骨粗しょう症の薬を予防投与することが多くあります。医科では、全身的な病気を考えていますので、ひとくくりにその薬の服用が悪いというわけではありません。

 当院では、ガイドラインにもうたわれている3年以上の服用をされている方については、大学病院などへの紹介を行っています。3年以下の場合は一定期間薬を休むなり、他の薬に替えるなりしてからの治療となります。

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医療費控除について

前年に病院や歯科医院で10万円以上の治療費がかかった方は、確定申告をすることでかかった費用のうち幾らかが戻ってきます。医療費が沢山かかったという方は確定申告をすることをお勧めします。

 

対象

1月1日から12月31日までに支払った医療費。ただし、分割払いやデンタルローンの金利手数料は対象になりません。その1年間にかかった治療費の合計金額が対象になります。10万円を超えていなくても風邪をひいて病院に通ったりしていて、歯科医院での治療費と併せて超えれば対象となりますので注意してください。

 

対象金額の計算法

1年間にかかった医療費-A(※@)-10万円(※A)=対象になる金額

※1 Aは保険会社から支払われた入院給付金や、健康保険からの出産一時金などで補てんされた金額。

※2 所得が200万円以下の方は、所得の5%を引く。

 

実際に戻ってくる金額の計算法

例)所得が330万円以下の方(税率10%)。前年にかかった医療費の合計が、15万円だとします。

15万-10万=5万

この5万を納税者の所得から引きます。

つまり5万円所得が少なくなるので、その分の税金が少なくなります。税率が10%ですので5万円の10%、5000円所得税が減るというわけです。

源泉で納めている人は申告することで5000円戻ってきます。

 

所得税の速算表

課税される所得金額             税率           控除額

195万円以下                  5%             0円

195万円を超え 330万円以下      10%         97,500円

330万円を超え 695万円以下      20%        427,500円

695万円を超え 900万円以下      23%        636,000円

900万円を超え 1,800万円以下     33%       1,536,000円

1,800万円超                 40%       2,796,000円

 

詳しくは国税庁のHPをご覧になり、ご自身でご確認ください。

インプラント無料相談会の流れについて

※現在、インプラント無料相談会は行っておりません。フクロインプラント歯科医院ではCTでの診断を格安で行っております。こちらをご利用くださいませ。

今日は電話でのお問い合わせの中から、よく質問のある無料相談会の流れについてお答えします。

 

  まず事前にご予約を頂き、当日を迎えます。

 

  スライドを使ってインプラント治療の説明を行います。

   ・ここでインプラント治療とはどういうものなのかを解説いたします。

   ・フクロ歯科医院でできる治療をお話しします。

   ・説明についての質問をお受けします。

 

 3 希望者にはCT撮影を行います。

   ・CT撮影後にCT画像にパノラマレントゲン写真を加えて、個別相談をさせて頂きます。

   ・個人的な質問はここでお受けいたします。お連れの方がいればご一緒にご参加ください。

 

 4 希望者にはお見積りをお渡しいたします。

   ・個人相談での結果をもとにお見積りを作成いたします。

   ・わかりやすい図解の資料をお付けします。

   ・お家に持ち帰っていただいて、家族の方などと十分ご相談ください。終了となります。

全体を通して大体90分ほどを想定しておりますが、参加者の人数によってはCT撮影、個人相談に時間がかかってしまう事もございます。十分時間の余裕をお持ちになって参加されることをお勧めいたします。

1月と2月のインプラント無料相談会の日程は、

 1月15日(日) 

 1月29日(日)

 2月5日(日)

 2月23日(木)

となっています。

お問い合わせ先はフクロ歯科医院までお願いいたします。

電話027-231-5320

FAX027-260-1630

 

当日近くなりますと満席になってしまう事もございます。早めのご予約をお願いいたします。

インプラント手術についての相談件数増加について

 ニュースのトピックスに気になる記事が出ていました。

ここ何年かで消費生活センターに寄せられる、インプラント手術に関する相談件数が大幅に増えているそうです。

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インプラントがぐらついてきている

しびれが残っている

医師が信用できない

インプラントの経験のある知人に聞いたら自分の治療費は高すぎると言われた

等々、たくさんの苦情の声が寄せられているようです。

 どうしてこのようなことが起きてしまうのか?

 保険適用されない治療なので、大学では教えてくれません。歯科医師は自分で勉強して覚え、技術を身に付けなければならないのです。こういうことから医師の技量の個人差が生まれやすい治療だと言えます。しかも一旦技術を取得した後でも、器具や材料の進化がとても早く、発展し続けている治療法ですので、常に新たな情報を精査し勉強する姿勢がなければなりません。

ですから、経験の多い少ないという事と共に、治療に対して真摯な姿勢かどうかという事がとても重要になってきます。この両方共が無い歯科医院の場合上記のようなことが起こる可能性が高いと言えます。

 インプラント治療は医院それぞれで値段が違います。値段は各医院がそれぞれに決めていますので、中には治療内容に見あわないような高額な治療費を請求する歯科医院も存在します。

都内などですと家賃が高いために、どうしても手術代をある程度の価格に設定しないと、赤字になってしまうという事もあります。しかし怖いのは、手術経験の少ない医師がたまにしかやらない治療に高額の値段をつけるというケースです。市場に出回るインプラント治療は高額だというイメージに便乗して安易に、治療費を上乗せする医院もあると聞きます。

 現在の日本では、昔から行われてきた入れ歯やブリッジにくらべ、インプラント治療はまだまだ成熟していないのかもしれません。その為にインプラント体一つとってみても、星の数ほどの種類があり、100社以上のメーカーが出来ては買収されたり潰れてしまったりを日々繰り返しているといった状況です。

ですから闇雲に、「歯医者ならどこでも一緒だろう」という考えや、「面倒だからどこでもいいや」という考えはとても危険です。

どういう人が実際に自分の手術をするのか?信用できる人だろうか?

冒頭に出した例に引っかからないためにも、ご自分の目と耳で十分検討されることが大切です。

オペ道具の清潔さについて


 基本的にオペ室は無菌状態になっており、器具は使い捨てのものをメインに、その他のオペ器具もガス滅菌器にかけて使用しています。ガス滅菌機は、酸化エチレンガスを使用。高温にならないので、プラスチック、布、木など何でも滅菌できます。

 

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滅菌については当院の取り組みが歯科専門誌アポロニア(2011年4月号)に掲載されました。


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インプラント手術の痛みについて

 口の中の骨にドリルで穴を開けて、ネジの様なインプラント体を埋め込んで・・・などと、手術に対して恐怖をいだく方もたくさんいらっしゃるでしょう。個人差はもちろんありますが、術後は抜歯した程度の痛みで数日経てば消えてゆきます。

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 手術の翌日から普段の生活にも戻れますので、入院の必要もありません。鎮静剤も処方されますし、術後の痛みもほとんどないケースが大半です。サイナスリフトなど、骨の再生治療をあわせて行った場合や、埋入本数が多い場合には痛むことがありますが、処方された鎮静剤で痛みは緩和されます。

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 手術後の腫れについても、埋入本数が少ない場合や、サイナスリフトなどを行わない場合は、ほとんど腫れません。インプラントの埋入本数が多かったり骨造成(サイナスリフト、骨移植など)を行った場合は、腫れが出てしまいます。腫れは術後2日目がピークで、後は落ち着いていきます。一週間もたてば腫れは元に戻ります。

噛み合わせを見ながらの治療

 歯が無くなった部分にインプラントをただ埋入することだけがインプラント治療ではありません。

 

 噛み合わせを見ながら治療を行わないと、片側の顎だけで噛むようになってしまって顎関節に思わぬ負担をかけてしまったり、体全体の骨格のバランスを崩してしまうことにもなりかねません。だから歯を失った場所にインプラントを入れればそれで良いというわけではないのです。

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 たくさんの歯を失って、オールオン4などの方法で広範囲にわたってケアするような症例では、より適切な位置で噛みあわせを作る必要があります。 

 

 噛み合わせを見ずに治療を行うと・・・

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 骨格が歪んでしまっています。

 

 法的に顎関節を診断、治療処置できるのは歯科医師だけです。しかし、顎関節や咀嚼筋についての深い知識や治療経験をもつ歯科医師が少ないのが現状です。

インプラントを入れた後に気を付けたいこと

 インプラントは金属でできてるので虫歯になることはありません。気を付けなければいけないのは歯周病です。きちんとしたお手入れをしないでいると、天然の歯がある時と変わらず歯肉の隙間に病原菌が入り込み、歯肉と骨をむしばんでしまう可能性があります。

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 そうならないためには、主治医に定期的に見てもらう、自己流ではなく教わった磨き方でブラッシングをする、という事が必要になってきます。インプラントを入れてからも天然歯があった時と同様にケアをすることが重要です。

 

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 インプラントがきちんと機能し始めた後は、特に油断してしまいがちです。せっかく費用をかけ、手術をして手に入れた歯をまた失ってしまわないように気を付けましょう。歯科医院で行われているプロによるクリーニング、「PMTC」を3か月に一度くらいの頻度で受けることをおすすめします。

インプラントメーカーについて

 インプラントメーカーは日本を含め世界中に300社近くあります。メーカーごとに独自の規格を持っていることが多く、統一された規格というものがありません。さらに、毎年何百社ものメーカーが倒産したり吸収合併されています。もし、入れたインプラントのメーカーが無くなってしまったら修理ができません。そこで必要になってくるのが「つぶれる可能性が限りなく低いメーカーのインプラントを使用する」ことです。
当院で扱っているインプラントのメーカーはノーベルバイオケアとザイブという会社のものがほとんどです。

ノーベルバイオケア

 世界初のインプラントシステム「ブローネマルク・システム」を開発したスウェーデンのインプラントメーカーです。現在でも世界最大の37%のシェアを誇るインプラントのリーディングカンパニーです。
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ザイブ

 こちらは世界最大手の歯科材料会社デンツプライ・グループの日本法人製品です。これまで治療が困難だった無歯顎(歯が一本もない状態の事)や骨吸収の進んだ顎堤(歯が無くなって歯肉だけになった部分)に対する「機能修復」だけでなく、見た目にも重点をおいた「審美修復」の考え方から開発されたインプラントシステムです。
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 両方の会社ともそれぞれの業界でNo.1を誇っていますので、「つぶれる可能性が限りなく低いメーカー」と言えるでしょう。

噛む力の回復〜義歯との比較〜

インプラントには噛む力を回復させる効果があります。

一方部分床義歯(部分入れ歯)は天然歯に比べて、50〜65%程度の

噛む力しか得られません。

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 天然歯  50〜60s

 総義歯  15s

 

 

 

 

 

 

 義歯を使用している患者の80%は義歯に不満を持っているという、データもあります。入れ歯安定剤の売り上げが2002年に100億円を突破しているという事実からも、いかに入れ歯の使用にてこずっているかという事が分かります。実際に何年か前に部分入れ歯を作ったのに使わなくなってしまったという患者様もたくさんおられます。


 インプラントは天然歯とほぼ同等の噛む力や噛み砕く力に回復させることができます。また、噛んだ感覚が天然歯とほとんど変わらないというのも優れた特徴の一つです。


インプラント治療に向いていないケース

骨粗鬆症

骨造成してインプラントできることもあります。

 

糖尿病

血糖値が低くコントロールされていればインプラント手術できることもあるのですが、糖尿病の方は感染症に弱いので歯周病になる可能性が高く、インプラントの土台の骨を後退させてしまい、手術に必要な厚みがとれない事もあります。

 

腎臓病

腎臓病の方は免疫が低下して、骨とインプラント体が結合しにくい場合があります。服用している薬によって、インプラント手術時のの止血が難しい場合もあります。

 

肝臓病

インプラント手術時の止血がしにくいことがあります。

 

歯周病

歯を支える土台部分が炎症を起こしている状態です。歯周病を治療して歯周組織を整えてから

でないと、インプラントはお勧めできません。

その他服用されている薬によっては、インプラント手術がすぐにできないこともあります。また上記の他にもご自分の症状や薬で疑問や不安をお持ちの方は、普段かかられている内科の先生と相談することをお勧めします。

 

 抱えていらっしゃる症状や体調、ご自分の口内の事に関しては人それぞれ、個人差のあるものです。

ですから治療方法もそれぞれ変わってきます。ホームページなどで紹介されている方法があなたに一番合ったものとは限りません。

 インプラント無料相談会では、希望者には歯科用CT撮影を行い個人相談をしていますので、あなたにより合った治療プランをご提案できます。インプラントに少しでも興味をお持ちの方はこの際に是非ご参加ください。

 

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11月27日(日

12月の日程は

12月11日

12月25日

お問い合わせ先はフクロ歯科医院

電話027-231-5320

FAX027-260-1630

 

当日近くなりますと満席になってしまう事もございます。早めのご予約をお願いいたします。

インプラントの医療費控除について

 インプラント診療を行ったら確定申告時に申請してください。かなりの控除額になる可能性があります。インプラント診療にはある程度の費用がかかりますが、自家用車やブランド品などのように嗜好品ではありませんし、美容手術のように見た目の改善に主眼を置いたものでもありません。

 かかった治療代は医療費控除の対象になります。医療費控除とは治療費として一年間に10万円以上支払った場合、所得税の一部が返金される制度です。


 

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控除額は所得額と

医療費によって決まります。   

 



  {医療費の総額}

−{保険などで補てんされた額}

−{所得額の5%もしくは10万円(どちらか少額の方)}   ⇒控除額

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 その他治療のための通院費も

控除の対象になります。

 しかし、公共機関以外の自家用車での通院

(ガソリン代、駐車場代)は対象になりません。

 

 

 

 ケースによってはかなりの額が控除されますので、

インプラント治療に関して金額でお悩みの方は

一度国税庁のページをご覧になる事をお勧めいたします。

インプラントの歴史

 世界の遺跡から発見される人骨やミイラの中には歯の治療痕があるものが多く見つかっているようです。インカ帝国のあったペルーでは、歯の抜けた場所にエメラルドの歯根を植えた当時のミイラが発見されています。エジプトや中国では、象牙や宝石を植えている人骨が見つかっています。

 これらは実際に使われていたのかはわかりません。埋葬時の儀式だったのかもしれませんが、歯に対する関心が決して低くはなかったという事がうかがえます。

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 また古代ギリシャの古い記述には権力者が奴隷の歯を抜いて、自分の歯の抜けた部分に植えていたという話もあります。時代が下ってくると、義歯が発展した中世ヨーロッパでは牛骨や象牙の他に、健康な人の歯を買っていたという事もあったようです。


 ただインプラントという事に関して見てみれば、1930年に発見された1300年前の20代マヤ人女性の下あごの骨は驚くべきものでした。上記のミイラや人骨のように歯の無い個所に、貝殻を削って作った人工物が植えられていました。

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上の写真の3つの三角形の前歯が貝殻を加工して作った古代のインプラント

 

 ただし、前述した人骨は歯がない部分に象牙などの異物をさしているだけでした。このマヤ人女性の骨が他のものと違うのは、埋め込んだ貝殻と女性の骨が一体化していることです。これは間違いなく生前に植えられたものだといえます。インプラントといえば現代の治療と思われていますが、考え方も治療方法も、意図的なものか偶然か、もうすでに1000年も昔の人が実践していたという事になります。

インプラントの歴史(ブローネマルクインプラントシステム)

 1952年スウェーデンのブローネマルク教授がウサギで骨髄の血液循環を調べる実験をしていました。

 チタン製の生体顕微鏡から骨を外そうとした所、顕微鏡と骨が緊密にくっついていて外すことができませんでした。
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    ブローネマルク教授

 

 このチタンと骨が接合している状態をブローネマルクは「オッセオインテグレーション」と名づけました。 

 

 その後、13年間に及ぶ基礎研究を行い、あらゆるデータを集め、チタンと骨が結合する特性(オッセオインテグレーション)を利用してインプラントシステムを開発しました。

 これがブローネマルクインプラントシステムです。

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    教授が研究していたスウェーデンのイエテボリ大学

歯を抜けたまま放置していると

今回は歯が抜けたまま放置する事の危険性をあげてみました。

歯が抜けた後初めは不便を感じ歯医者に通いますが、次第に歯が無い事に慣れて歯医者に通う事を辞めてしまわれる方がいます。

しかし、痛みが無いからといってこのまま放置するのはおすすめできません。

歯は瞬間的には、かみ合わせにより体重とほぼ同じぐらいの力がかかることもあり、わずか20gの持続的な力で動かすことができます。(矯正はこのことを利用しています。)そのために歯を失ってそのままにしておくと、その両隣の歯は失った歯のところに傾斜してきます。また、かみ合わせる歯を失った対合歯(かみ合わせの反対の歯)は飛び出してきます。
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歯の隙間が広がり、噛む力が弱まるばかりか、食べ物が詰まりやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因となります。顎や顔がゆがみ、顎関節症の原因ともなります。

 特に奥歯の6歳臼歯(第一大臼歯)は口腔内に存在している期間が長いため、経年的な組織疲労が認められ、喪失してしまう方が多く注意が必要です。
またかみ合わせていない歯は挺出しさらに歯周病がすすんでしまう恐れもあります。歯周病が進んだ状態で、抜けた歯の放置は、1本の歯の喪失が全体の抜歯につながる場合も多く、そのまま総義歯になってしまうこともあります。

たった一本でも歯を失う事がが想像以上に多くの影響をおよぼします。抜けてしまったら必ず歯医者に行きましょう。また、治療の途中で通う事をやめるのはさらに危険ですので、最後まで通いましょう。

他の治療法との比較

 歯を失った時の治療法には、入れ歯、ブリッジ、インプラントがあります。では、どう違うのでしょうか。今回は、それぞれの特徴についてみていきたいと思います。

それぞれがどれくらいもつのか

入れ歯      ブリッジ      インプラント

5年         10年         10

40〜50%     50%         90〜95%

 

一般的にはおおよそ上記のとおりに言われています。

 

 次はそれぞれのメリット、デメリットを挙げてみたいと思います。
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入れ歯

メリット  ブリッジのように健康な歯を削る

               必要がない。

      インプラントのような手術が必要ない。

      保険が適用されるケースが多く費用が少ない。5のコピー.jpg

デメリット 装着時の違和感があり、食事の時に

       食べ物のカスが詰まってしまったりする。

      口臭の元になることがある。

      噛む力が健康な歯に比べて最高で

              30%くらいしかない。

      バネによって隣接する歯にダメージを与えやすい。

 保険適用などにより、費用は安めです。金属のバネによる隣接する歯への負担、歯がない部分の骨がやせるなどして口内の環境が変化しやすいので、短い期間での作り直しが必要になることもあります。
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ブリッジ

メリット  固定されるので違和感が少ない。                  

      治療期間が短い。

      保険が適用されるケースがあり、費用が少ない。 3のコピー.jpg

デメリット 健康な歯を削ってしまう。

      歯がない部分の骨がやせて、

       ブリッジの下に隙間が出来ることがある。

      支える歯にダメージを与えてしまう事がある。

 無くなった歯の両側の歯を削り支柱にして、橋を架けて歯があるような形にするため、入れ歯のように外れる心配はありません。一方で、両隣で支える歯は負担がかかります。歯のない部分の骨が後退する事で隙間が出来、削られた自分の歯とかぶせ物の歯の間がむし歯になって、抜かなければならなくなる事もあります。

インプラント

メリット  自分の歯と同じように噛める。

      周囲の残った歯に負担を与えない。

      審美的に優れている。

      きちんとしたお手入れで、長期間もつ。

デメリット 手術が必要になる。

      治療回数は少ないが、期間がかかる。

      保険が適用されないので、費用がかかる。

 

 入れ歯やブリッジのように外れる心配がありません。また、健康な他の歯や歯を支える骨がやせて後退してしまう事もありません。しかし、インプラント体を埋入する手術があったり、保険が適用されない事での負担があります。

 以上3種類の違いをみてきましたが、一概に誰にでもインプラントが良いというわけではありません。どの症例にどの治療方法が合っているのかはそれぞれです。まずはご自分にどの治療が向いているのか知る事から。一歩を踏み出してみませんか?

インプラント無料相談会の日程です。

11月27日

12月11日

12月25日

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